★★★

薔薇のマリア(5) SEASIDE BLOODEDGE

作者:十文字青出版社/メーカー:角川書店 今回の物語の舞台はエルデンではなく、ZOOの面々の旅先であるシェードリーで始まる。そしてこの巻では、ZOOの面々はシェードリーに到着しない。 結論からいうとこの巻の大半はマリアローズ達がシェードリーに到着す…

薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々

作者:十文字青出版社/メーカー:角川書店 可愛いマリアローズ(♂)×それを追いかけ愛を語るアジアン(♂)……なんか腐女子が好みそうな設定だな。 導入は迷宮で魔術士コロナ*1のヘマに巻き込まれ危機一髪のところをアジアンに助けられるところから始まる。冒頭か…

薔薇のマリア(3) 荒ぶる者どもに吹き荒れろ嵐

作者:十文字青出版社/メーカー:角川書店 前巻からの続き。前巻で勃発した番人とSmCの抗争が周囲の組織を巻き込みながら拡大化し、紆余曲折を得て終結するまでを描いている。 この巻でも前巻同様、多くの人が死んでゆく。そして残された人は、それぞれの生…

薔薇のマリア(2) 壊れそうなきみを胸に抱いて

作者:十文字青出版社/メーカー:角川書店 面白い。 前巻のようなダンジョンに潜ってばかりいるのとは全く異なる展開。さまざまな人物や組織が絡み合い物語が動き始める。 加虐的殺戮愛好会(SmC)、秩序の番人(モラル・キーパーズ)、昼飯時(ランチタイム)そし…

GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―

作者:桜庭一樹出版社/メーカー:富士見書房 GOSICK番外編の2巻目。ミステリ的には大したことないけど、この作品の魅力はそこにはないので問題ないでしょう。 夏。他の生徒達が夏期休暇で帰省し、二人だけになった学園。けだるくも寂しい、どことなく既視感…

お留守バンシー(2)

前巻でよかった点を今巻にうまく引き継ぐと同時に、文体がふらふらして、おぼつかないという欠点をしっかりと修整している。内容もなかなか楽しい。強いて欠点を上げるとするなら、新しいキャラクターが出てくるのが、2/3を過ぎてからという点。*1まあ、些細…

狼と香辛料

作者:支倉凍砂出版社/メーカー:メディアワークス 電撃小説大賞の銀賞受賞作。 まず世界の描写がうまい。秋の風景がよく描写されている。人物描写もなかなか秀逸。キャラクターの行動に筋が通っており、それがキャラクターの魅力を引き立てています。ヒロイ…

英雄伝説Ⅵ 空の軌跡

出版社/メーカー:日本ファルコム そうとう前に続編がでるまでやらないほうがいいと言われてた作品。続編もでたみたいなので思い出したようにやってみた。 最後の意外な展開に唖然。エロゲで例えて言うなら、救急車に遙が運ばれていってそのままENDって感じ…

そらのひとひら(1)

作者:野々原ちき出版社/メーカー:スクウェア・エニックス 話の入り方はうまい。萌えギャルゲ風のへんてこな設定とコテコテな展開は見事。ちょっと顔の輪郭はゆがんでるけど構図はなかなか考えられている。前半は設定をうまく生かしているしかなりいい出来…

半分の月が昇る空(6)

作者:橋本紡出版社/メーカー:メディアワークス 本編の最終巻。ちょっと評価しにくいというか何というか……。こういうのもありかなとは思いますが、最善ではないように思う。でもきっとそれは、大人になって色々なものが見えるようになった私の我が儘なので…

小生物語

作者:乙一出版社/メーカー:幻冬舎 書店に寄ったさい、乙一の小生物語がさりげなく置かれていた。そう言えば読んでなかったな。と思い手に取る。まえがきを読んで、ある意味安心すると同時に不安になる。この本を買うな、この本は手抜きだと堂々と書かれて…

狂乱家族日記 参さつめ

作者:日日日[あきら]出版社/メーカー:エンターブレイン 狂乱家族日記の参さつ目。文章の評価についてはもはや語るまでもないが、それでも言わせてもらうと、この巻ではライトノベルにありがちな設定の付け加え方に見るべきものがある。設定を説明する設定…

アンダカの怪造学(2)

作者:日日日[あきら]出版社/メーカー:角川書店 相変わらず。安定した文章、しっかりした構成。文字は多めだけれども、読みやすい工夫がされている。文に華はないが、地味ということもなく、安心して読める。 一冊の中に含まれる伏線の量も多すぎることもな…

亡国のイージス(上)(下)

作者:福井晴敏出版社/メーカー:講談社 ロードショー公開前に買ってそのまま積まれていたのを発掘。結局映画も見に行かなかったのだが見つけたついでに読んでみた。 上巻は序章で主要人物の過去を洗っている。この部分はさすがに読者を引き込むために気を遣…

GUNSLINGER GIRL(6)

作者:相田裕出版社/メーカー:角川(メディアワークス) 義体の二期生が入り、物語はいよいよ佳境へと入ってゆくのだろうか。 以下ネタバレあり

出版社/メーカー:Leaf コンプ。共通部分のテキストがいまいちのせいか一周目は結構眠かった。 納得いかないのは、ささらルートの主人公の馬鹿さ。 他のルートでもそこそこヘタレに見える主人公が、ささらルートではその10倍は馬鹿でヘタレになっている。 良…

ROOM NO.1301#7 シーナはサーカスティック?

作者:新井輝出版社/メーカー:富士見書房 三人称のように見えて実は一人称というちょっと変わった文体は相変わらず。「ック」で終わる副題も相変わらず。地の文が極端に少なく会話を中心にして話が進んでゆくのも今まで通り。そして、お約束のように今回も…

半落ち

やってしまった orz 小説を読む前に最後のページ。ISBNとか、発行者とか、刷年月日とか著者略歴が載っているページを眺めてから読み始めたのですが。そこの余白に「※2005年9月現在、〜」とかいう注釈がありました。その時は単に昔と今で状況が変わったから注…

5章〜ENDまで(総合評価)

いや……、これは許されるのでしょうか? 驚きよりむしろ「ハァ? そうですか」って感じのほうが強いです。 謎解きや伏線を楽しむという意味では完全に駄作かもしれません。でも感動ものとしては良作ではないかと思います。 最後は、あっけなく幸せに終わりま…