ROOM NO.1301#7 シーナはサーカスティック?

作者:新井輝
出版社/メーカー:富士見書房

 三人称のように見えて実は一人称というちょっと変わった文体は相変わらず。「ック」で終わる副題も相変わらず。地の文が極端に少なく会話を中心にして話が進んでゆくのも今まで通り。そして、お約束のように今回も鈴璃は登場しない。
 副題の通り日奈、佳奈そして主人公を中心に物語が進んでゆく。それと同時に、これまでの巻で登場してきた人物どうしの相関関係が少しずつ明らかになり背後で繋がってゆく。雰囲気としては丁度折り返し点を過ぎたあたりになるのだろうか。今後の展開を期待させる出来になっている。