出版社/メーカー:Leaf

 コンプ。共通部分のテキストがいまいちのせいか一周目は結構眠かった。
 納得いかないのは、ささらルートの主人公の馬鹿さ。
 他のルートでもそこそこヘタレに見える主人公が、ささらルートではその10倍は馬鹿でヘタレになっている。
 良かったのは草壁ルート。地の文から台詞回し、単語から文字の一つ一つが丁寧で不思議な雰囲気を醸し出しており、それがCGとヒロインのイメージと非常に良く合っている。同ルートのHシーンもどことなく不思議な雰囲気が漂う。
 それ以外のルートについてはほぼ予想通りの出来。中盤のテキストがやや単調になっていたのが残念。
 私はここ数年、エロゲで萌えたことがないので、萌えに関してはどうこう言える立場にないのですが、萌え以外の要素では、主人公やヒロインの揺れる心の動きをどれだけプレイヤーに伝えることができるかが、こういったゲームの生命線を分けると思っている。その点については、本作品は成功しているように思う。