神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン

神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン 作者:榊一郎
イラスト:神奈月昇
出版社/メーカー:ソフトバンク クリエイティブ

 精霊を使役し力を発揮する神曲楽士が主人公。キネティックノベルは主人公が学生の頃の話のようですが、これは主人公が卒業後の話。
 主人公のフォロンはまだ見習い社員。そのフォロンが初めてもらった神曲楽士としての仕事の失敗がきっかけとなり、ユフィンリー、フォロン、フォロンの契約精霊であるコーティカルテは事件へと巻き込まれることになる。
 話の展開などは素直。きちんと展開を作って、最後もうまくまとめている。
 よく見かける系統の話とはいえ、主人公が事件に巻き込まれることになるきっかけが、問題解決の糸口になったりと、展開は工夫されている。
 文章を一言でいうと隙のない描写。文字量は多い。だが読みにくいという事はなく、むしろ読みやすい*1。気楽に読める*2榊一郎のいつもの文章と思えばいい*3

*1:ただし文章自体に魅力があるわけではない。

*2:ライトノベルというジャンルである以上、気楽に読めるいうのは重要な要素だと思うのです。

*3:この人の文章は一定品質を保ち安定している。