V.G. NEO

メーカー/出版社:戯画

 久々に時間ができたから、昔のゲームでもやってみようということで押し入れの中から引っ張り出してきた。「うたわれるもの」のほうがタイムリーでいいかな? とも思ったけど、すでに過去4回以上はやってるので却下。
 そういう訳で手に取ったのがV.G. NEO。最近燃え成分が不足しているし丁度いい。ちなみにこの作品、V.G.という格闘大会により最強のウェイトレスを決めるという設定からしてツッコミ所満載。*1大会優勝者には賞金10億、優勝者所属のチェーン店には伝説の一等地への出店が約束される。
 ちなみに勝負に負けた選手はどうなるのかというと、ペナルティとして観客の前で辱めを受けるという、二昔以上前のB級エロゲでさえ使い古されている内容である。
 でも私自身は、この作品がたまらなく好きだったりする。なぜこの作品が好きなのか? もう一度最初から通して遊んでみることにした。……で思ったのは、やはり、展開も設定も、良くある使い古されたものということだ。
 で、私がこの作品を好きな理由だが、それぞれの選手が格闘大会に出場するまでの紆余曲折をきちんと描いているところじゃないだろうかと思う。要するによく出来たクンフー映画や武侠ものの小説と同じだ。
 それぞれの選手が胸に秘めている想いをきちんと描いている。だから設定や展開がツッコミ所満載*2でも引き込まれるのではないだろうか。そしてキャラクター同士が戦うシーンを熱く感じるのではないだろうか。*3
 生産はすでに終了しているのだが、中古で安ければ手にとって損はない作品だと思う。*4

*1:ゲームのジャンルは18禁ファミレス格闘ADV。ファミレスの制服を着てウェイトレスさんが格闘する。

*2:一見何の関係もない特訓が強引に格闘技に結びついている辺り、いかにも格闘技もののコテコテの展開でよろしい。特に格闘経験一ヶ月。素人格闘家の歩美が出場に至るまでのトレーニングはツッコミ所満載ながら最高である。

*3:やはり格闘ものはこうでなければならない。

*4:続編はでないのだろうか……