もしも明日が晴れならば
ようやくコンプ。結論としてはもったいなさすぎる。
演出はいいのに軽い文章のため感動が薄い。ギャルゲタイプのシステム*1のため読みやすい&短い文章にしなくてはならないのは理解できるが文章や感情表現にタメがない。感動すべきシーンはライターさんの筆力ではなく演出に頼っている。このゲームの内容であればギャルゲタイプのシステムではなくビジュアルノベル形式にして、登場人物の心理描写や読者の感情誘導を文章を用い丁寧に行い、筆力と演出双方の力でもって感動させたほうがいいと思う。演出のみで感動させるのは少々つらい。
一方、評価すべき点もある。立ち絵のバリエーションは豊富で、それがうまく演出に用いられている*2。音楽の流れるタイミングなども計算されており必要な演出はきちんと抑えている。
以下の人には間違いなくお勧めできる。
- 文章なんて読みたくないよ
- 会話だけでストーリーがわかるようにしてくれ
- やはり演出って重要だと思う
- 感動物が好き
以上を要約すると文章最低、会話最高、演出最高という事。感動物とはいっても、車輪などとは文章の属性が180度異なるので注意。読み応えのある文章を求める人は回避推奨。「作品には作品毎の楽しみ方があるさ」と割り切れる人にはお勧めできる。