玄箱PROをハックしよう

ハックキットで夢のDebian GNU/Linuxサーバー 玄箱PROをハックしよう! 作者:山下康成
出版社/メーカー:ASCII


 玄箱Debian化する方法を書いた本です。
 最近、仕事の関係上、サーバとかルータ、ネットワークをいじる機会が多くなってきたので、初心に戻って、自宅でLinuxボックスのサーバをたてようと思った矢先、書店で見かけました。
 最初は、どこかのベアボーンを使って、DOS/V機で、CentOSでもインストールして使おうと思っていたのですが、消費電力や、アクセス数を考えた場合、得策とは思えません。それでどうしようか考えていた際に、この本が目に留まりました。どうやら半田付けも必要らしい…
 もともと、こういうのりは大好きです。高校の頃は半田こて片手に、MSXのインターフェース回りりの回路を設計&自作してました。すっかり半田こてとは縁遠くなっていたのですが、昔を懐かしんで玄箱を用いることに決めました。
 さっそく、秋葉原玄箱とコンソール接続用のKITを買ってきました。ついでにYamahaのルータ、RT107eを買ったのは内緒。
 買ってきた、玄箱とシリアルインターフェース用のキットを開けてハンダ付&HDDのインストール。手順の通りに構築を行おうとする。
 ここでひとつ問題が。どうやら、玄箱はでふぉで共有が有効になっているようだ。買ってきたばかりのルータの設定を見直す。WAN側のインターフェースはINはrejectで設定。OUTに関しては、www,httpd,pop3,smtp,ftpのみを動的フィルタで許可。それ以外はrejectで設定する。
 その後買ってきた玄箱PROをPCにUSB経由のシリアル&LANに接続して起動。どうやらうまく起動している。
 さっそく本書の通りにDebian化を行う。Debian化はうまくいったようだが、起動時に以下のようなエラーが…

Activating swap:swapon on /dev/sda3
Unable to find swap-space signature
swapon: /dev/sda3: Invalid argument
failed!

何箇所かまわって調べてみたが、どうやら/dev/sda3にswapができていないのが原因らしい。

# mkswap /dev/sda3
Setting up swapspace version 1, size = 139825 kB
no label, UUID=c649a752-23f5-4398-82fd-b061218065ee
# swapon -a

としてswapを作成しswapをonにする。それで上記エラーがでなくなった。telnetのままだと怖いので、sshをインストールする。

# apt-get install ssh
Reading package lists... Done
(中略)
After unpacking 3215kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue [Y/n]? ←そのままEnterを入力

Setting up ssh (4.3p2-9) ...

# ps axu | grep sshd
root 1295 0.0 1.3 5148 1764 ? Ss 00:04 0:00 /usr/sbin/sshd
root 1698 0.0 0.3 1516 484 ttyS0 S+ 00:18 0:00 grep ssh

ssh経由でログインできることを確認して作業完了。